挨拶

挨拶

ご挨拶
病院事業管理者
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砂川市立病院
病院事業管理者

平 林 高 之

 砂川市立病院は中空知二次医療圏の5市5町人口10万人の住民の健康を預かる地域センター病院です。高度急性期医療、急性期医療に重点を置き、札幌、旭川間では唯一の地域がん診療連携拠点病院、地域救命救急センター、地域周産期母子医療センター、認知症疾患医療センター、災害拠点病院としての機能を有しています。診療科においても多くの専門診療科を持ち、地元で専門医の診察を受けられることで大都市の医療機関に頼らず地域で医療を完結することを目指しています。また周辺医療機関の支援を行うとともに周辺医療機関と役割分担を行っています

 コロナ禍は、3年を経過しました。当初に比べ病原性は低下し世の中は少しずつコロナ前の日常に戻ってきていますが高齢者や基礎疾患をお持ちの方にとってはまだまだ油断のできない疾患です。コロナとうまく共存しながら当院の使命を果たしていきたいと考えています。その中で今年、診療科の更なる充実として内科医の増員をはかります。当院は施設規模に比べての内科医不足が長年の懸案事項でした。外来での待ち時間の長期化や医師の疲弊の原因となっていました。これらの問題の解決の一助になるものと思います。救急医は昨年減員となりましたが4月から増員となり北大救急医学教室の協力を得ながら診療の充実をはかりたいと思います。次にロボット手術開始に向け準備を始めます。中空知では初めての導入となります。手術のより高い安全性と低い侵襲性をめざせるものと思います。医療DXの推進も取り組むべき課題です。国はマイナンバーカードを用い医療の分野での活用を本格的に行っていく予定です。更に当院ではDXによる診療や業務の面で効率化、質の向上を図りたいと考えています。

当院の理念は「良質の医療、心かよう安心と信頼の医療を提供する病院。地域に根差し、地域に愛され、貢献する病院」であります。本来の役割である急性期医療、がん医療、専門医療、救急医療を中空知で担う使命があります。当院は、周辺医療機関だけではなく地域の施設・行政と密接に連携を行い、患者さんや市民の皆様の期待にお答えすべく精進してまいります。当院は、この理念のもと患者さんや住民の期待に応えるため職員一丸となり診療に臨んでまいります。

院長

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砂川市立病院
院 長

日 下 大 隆

 砂川市立病院のホームページをご覧いただきましてありがとうございます。砂川市は札幌市と旭川市の中間に位置しており、中空知医療圏に属しています。当院の病床数は492床、標榜診療科29科、高度急性期から回復期を担っています。医師数は初期研修医を含め100数名になります。初期研修医は1学年9名が基本で、上級医・専門医の指導の下、1次救急から3次救急までの様々な救急患者さんの診療に従事しています。当院は初期研修医をはじめ多くの医療従事者の研修に力を注いでいます。この地域で活躍する医療人を育てることが地域医療を守ることにつながると考えます。

2024年度中に内視鏡手術支援ロボットを導入する予定です。空知医療圏唯一のがん診療連携拠点病院として、がんゲノム医療、ロボット支援下手術などの低侵襲外科治療、放射線治療、化学療法、緩和ケア、さらにがん相談や地域連携に一層力を入れていきます。

国から持続可能な地域医療提供体制を確保するために、公立病院としても健全な経営体制の確立が求められています。さらに地域の各病院の役割、機能の明確化、最適化、連携強化が求められています。当院は地域の医療を守るために中空知医療圏にとどまらず、医療圏を越えた診療を目指します。この地域において当院に期待される役割は大きく、その使命を果たすため、質が高く安定した医療を提供することに努めたいと思います。

医師の働き方改革が法制化され、2024年4月から施行されます。働き方改革の目指す先は医療機関で働くすべての人の働き方改革を進め、より良質な医療を提供することです。今後病院勤務医に対して厳格な労働時間管理(時間外勤務960時間以内)が求められることになりましたが、これにより地域医療、特に救急医療体制の維持が危ぶまれています。当院は中空知医療圏の救急医療を担う地域救命救急センター病院です。医師の働き方改革導入初期に混乱が生じないようしっかりと対応します。医師の仕事と家庭生活が両立できて、多くの若手医師が病院勤務を希望されることを願っています。

より入院機能を重視していく予定です。救急医療や産科、小児科、外科、急性期がん診療などで施設の集約化が必須となると思いますが、これまでの高度急性期・救急・専門的医療を維持し、地域がん診療連携拠点病院としての機能を発展させたいと考えます。

高齢社会において医療・介護の保障は地域の安心を保証する最も重要な要素であり、今後、急性期後の医療体制の充実が重要になってくると思います。複数の慢性疾患を持った高齢者が主体となっていることを考えれば複合的な問題に総合的に対応できる医師が必要です。一般内科医・総合診療医を育てていくことが地域医療を守ることにつながると考えます。高齢者が住み慣れた地域で様々な支援を受けながら安心して暮らしていけるように改善していきたいと思います。